習い事をしたい!好きなら習わせたい。そんな思いをお持ちの保護者の方は、多いのではないでしょうか。
行き始めたもののあまり乗り気ではない。辞めるタイミングはいつ?
でも、最後までやり遂げることも大事。いずれまた好きになって行ってくれるかも…
そんな葛藤をお持ちの方も、多いのではないでしょうか。ジラソーレの保護者様で、葛藤をされ、大切なことに気付かれた様子を書いてくださいましたので、共有させていただきます。
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習い事を始めたのは年少の終わり頃。
子どもが興味ありそうだな、と思ったので行ってみる?と声をかけてみました。
そうしたら子どもがいってみるー!とのことだったので体験に行きました。
体験をしてみて、楽しい♪やりたい!ということではじめました。
しばらくは今日は習い事あるよー!というと喜んで行っていました。
年中になり、習い事をもう1つ始めました。
それは親としてやっておいたら小学校に上がったときに1つでも本人が出来ること、
得意なことがあったらそれがモチベーションになるかな、という想いでした。
行ってみたところ、楽しい♪やってみたい!ということで始めました。
その頃は子どもの好奇心を大切にしたい、やりたいことはやらせたい!と思っていました。
2つの習い事をしばらくは何の問題もなく、楽しんで行っていました。
子どもの異変を感じはじめたのは年中の秋頃、1つ目に始めた習い事に何だかモチベーション上がらないな、、、
と親として感じ始めていました。
行ってみると、楽しかった♪って言っている…辞めてもいいんだよ、と言ってもやりたい、、、
本人がやりたいなら、と続けていました。
それから少しずつ夕方になると愚図るようになりました。
はじめは幼稚園終わってからの習い事だし、疲れるよね、、、そう思っていました。
それから年が明けてからジラソーレに通い始めました。
遊ぶお教室があるんだけど行ってみる?と声を掛けました。
自分がやりたいことを親に色々と言われずに、楽しんで、集中して、やってほしいという想いでした。
それから通い始めてしばらくした時に寺島先生が声を掛けて下さいました。
子どもの様子で気になる点があり、お話しして下さいました。
そこで、実は…と家での様子と習い事の相談をしました。
そのころ、夕方からの愚図りがかなり酷く、大暴れだったんです。
お風呂もご飯もとにかく泣き喚いて何とか寝る支度を済ませて、そのまま泣き疲れて寝てしまう…
そんなこともほぼ毎日になっていました。
寺島先生からお家でゆっくりしたり、お家で遊んだり、お料理してみたり、家族で過ごしたり、
そういったことが今は大切なのかもしれませんね、少しお休みしてみてもいいかもしれないね、とアドバイスを頂きました。
子どもに何か身につけさせてあげなきゃ、子どもがやりたいっていうことをやらせてあげたい…
親の想いが子どもの負担になってたのかもしれません。
私も日々今日はなんだっけ、習い事はいつだったかな、と目まぐるしい日々にイライラしていました。
それも子どもに伝わっていたんだと思います。
子どもにがんばらなきゃ!がんばると褒めてくれるんだ!と思わせてしまっていたのかもしれません。。。
その後、子どもが落ち着いている日に話をしてみました。
がんばっている〇〇(子ども)も大好きだけど、それよりも楽しく笑って遊んでいる姿が大好きなことを伝えました。
お家でゆっくりして一緒に遊んだり、のーんびりするのもいいかな、と思うよ、と。
そうしたら、おやすみする!お家でママと遊びたい、と言いました。
その時、つらかったことなど今まで聞いたことのない言葉を聞いて、反省しました。知らなかった、
いや、聞いてこなかったのだと。サインに気づいてあげられなかったのだと。
それから自分のペースで遊ぶことを全力で楽しんでいます。
とっても穏やかで愚図ることがほとんど無くなりました。
そして何よりも笑顔がとっても増えました!
習い事をして子どもにはつらい思いをさせてしまったかもしれませんが、良い経験もたくさんあったと思います。
私もこういうことがあって改めて子育て、子どもを想う気持ちを考える機会をもらえたと思っています。
それから…
お休みしてから数ヶ月経ち、子どもと再度話をしてみました。
〇〇(習い事)と〇〇(習い事)は今お休みしているけど、どうする?行ってみる?もう行かない?
そうしたら、ジラソーレだけ行く!と答えました。
これも一つの成長、自分で考えて伝えてくれたことに嬉しく思います。
子どものことをいつもよく見て下さっていて、その変化に気がついて声を掛けて下さった寺島先生に大変感謝しております。
迷っていた、悩んでいた背中をそっと押して下さって子どもも私も笑顔がたくさん増えました。
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10年以上前、私が幼稚園に勤務していたとき、年長の女の子が朝来るなり、疲れた様子の子がいました。
どうしたの?と聞くと、疲れた、と一言。朝、何かしてきたの?と聞くと、プリントをしてきた、とのことでした。
朝からプリントは疲れるよね、ママに疲れるってお話したら?と聞くと、ママを悲しませたくないから言わない、
とのことでした。その話を聞いてとても胸が痛くなりました。子どもはママやパパが大好き。
ママの笑顔を見たい、褒めてもらいたい、悲しませたくないと子どもは頑張ってしまう。
私はその子と長い時間話をしました。本当にプリントをしたいのか、それともママのためにやっているのか。
話を聞いていくと、プリントはしたくない、が本心でした。その子の許可を得て、お母様にお話をすると、
驚かれていましたが、すぐにご理解くださり、朝はのんびり過ごされるようになると、
モンテッソーリのお仕事にも変化が見られ、積極的にお仕事をするようになりました。
子どもは子どもながらに色々なことを思い、気を遣ったりしているんだな、と改めて思った出来事でした。
子どもの本心を聞くのは、実は簡単なようで難しく、そこには信頼関係だったり、
どんなことを言ってもママは受け入れてくれる、信じてくれている…そんな関係が大切になります。
今回、ご紹介したお母様も葛藤しながら、子どもとの信頼関係を大切にしながら、
コミュニケーションをとりながら意見を受け入れていくのがわかりますね。
今ではご自宅でお子様とピザ作りをしたりしているとのこと、お子様の表情もとても穏やかになりました。
お仕事も以前よりも積極的に取り組んでいます。心に何かコリコリとしていたものが、
なくなっていったようでした。もし、お子様の習い事やご自宅での過ごし方に悶々とされている方がいらっしゃれば、
ご参考になるお話だと思い共有させていただきました。