この時期になると、年長さんが先生になってくれます。

2歳半~就学前までの異年齢グループで行っていると、

年長さんが3,4歳の援助をしてくれることが多くなります。

先日、こんなことがありました。

3歳のKちゃん。

「せんせいーお手伝いしてー。」

「先生今ね、こちらのお仕事しているから順番ね。」

と、他のお子さんの提供中でした。

それをみた年長さんが、そっとKちゃんのところに行き、

「何か手伝う?」

「うん。」

「一緒にやってみようか。やってみるから見ててね。

じゃ、ここからやってみて。」

と的確な援助でした。

押しつけがましくなく、

訂正もせず、

やり方を見せたら

どうぞ!

とKちゃんにバトンパス。

片付けが忘れてしまった時には

「何かお忘れ物ないかな?」

と言っていたり。

そうです、私がよく言う言葉がけ。

私が年長さんに頼んだわけでも、

お願いしたわけでもなく、

年長さん自身が自分で考え行動。

自分は今、何ができるか考えることって、

大切なことであり、

室内にいる3,4,5歳の子どもたちを尊重しながら

年長さんは一緒の時間を過ごしています。

まさにモンテッソーリ教育の

「生命あるものに尊敬を持つ、そうすることにより

明日の子どもは競争する代わりに協力する」ことに

繋がっていきます。

まさに、平和教育。

それを見ている4,5歳の子どもたちも

年長さんになれば、

優しく援助してもらったように、

先生になるでしょう。

「自分さえよければ」だと、

他者にまで手伝うことはできないですよね。

まして報酬も何もない。

ただあるのは、

「ありがとう」という感謝の言葉。

見返りを求めない援助。

そんな世界だったら、

戦争も争いもなくなるだろうな、

と思います。

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