これから4月に向け、お子様の習い事を検討されている方もいらっしゃるかと思います。
お子様があれやりたい、これやりたい。やりたいものをやらせたい!という親心も分かりますが、週3.4回の習い事は、やはり大変なもの。ご送迎している保護者様もです。
毎日時間に追われ、バタバタ。時にはイライラしてしまったり…親も子も。
モンテッソーリ教師になり15年、子どもたちを観察していると、習い事をたくさんしている ことが好奇心旺盛なのか、というとそういう訳ではありません。
もちろんお子様にもよりますが、傾向として指示待ちが多くなってしまったり、毎日予定があると、幼稚園降園後に、次はここ、明日はここ、と考える暇もなく、習い事に行くようになってしまう。土日も習い事や外出。疲れてしまいますよね。
子どもの家は自己選択なので、忙しい毎日だとぼーっとしたり、新しいものよりも、何度もしたことがあるものを選択したり。心地よさそうに絵の具や色塗りをしたり。もちろんこれも大切な自己選択なのですが、新しいお仕事をやりたい!という気持ちにも、頭を使ったりエネルギーをさらに使うもの。疲れていると、そのエネルギーさえも出てこなくなってしまいます。目を見ると疲れているのかが、分かる時もあります。忙しいのかな、寝不足気味なのかなと。また無気力になってしまったりということもあります。
ぼーっとする時間も、大切なんです。
ぼーっとしていても、脳はもちろん動いていて、これから何をしようかな、晩御飯は何かな、空が綺麗だななど、そんな考える時間も大切なのです。
小島慶子さんのコラムが素敵だったので、シェアさせていただきます。
【小島慶子さんコラム】子供時代にこそ「ぼーっとする時間」が必要な理由って? 忙しすぎる子には教育虐待のリスクも (fqkids.jp)
記事に書かれていましたが、お子さんたちに「ぼーっとするのは脳の栄養だよ」と仰っていたとのこと。素敵ですね。
ジラソーレの保護者様の多くは、ジラソーレとピアノとか、ジラソーレとスイミングなど2つほどの習い事が多いです。
すでに小学生のお母様は、幼児期にまわりでは習い事にたくさん行っていて焦りもありましたが、我が家は日常を丁寧に過ごすことを選択しましたと、仰っていました。その土台があり、お料理が好きだったり、じっくりと物事に取り組む姿勢、集中力があります。
もちろん何を大切にするかはご家庭の方針ですが、ぼーっとする時間も大切だなと改めて思います。
幼児期の脳はスポンジのように何でも吸収するといいますが、逆にスポンジは吸い込み過ぎると、それ以上吸収しません。お子さんを観察しながら、何がいいのか、どんな日常がいいのか考えるきっかけになれば幸いです。
大人もぼーっとする時間大切ですよね。
私が子どもの頃はぼーっとするのが好きで、大好きな木に登りながらよく空を眺めていました。雲をぼんやり眺めたり、「あの雲、パンみたいでいいなぁ~」とか、夕焼け雲を眺めたり。その時の光景が未だ、感覚として音だったり、そのときの匂いが残っています。懐かしく思うこともあり、心の宝物だなと思います。
大人になってからはジラソーレを立ち上げるのに必死で、ぼーっとする時間もなく、30代は休みなく必死に働きました。身体も壊し、点滴をした後、仕事にそのまま行ったこともありました。そのとき友人から言われたのが、忙しい は 心を亡ぼすよ と。
まさにその通りだなと思います。
大人も心の余裕が必要です。痛感しています。
今はなるべく5分でも一日にぼーっとする時間を作っています。
この時間は脳の栄養でもあるし、心の栄養でもありますね。
子どもも大人も必要な栄養です。