年中の4歳児さんが、40分かけて塗っていました。

どんな色にしたいのか、
色鉛筆を選び、
鉛筆を削り、
塗りはじめました。
何度も繰り返しているお仕事。
初めは塗り方の提供をしています。
ゆっくり丁寧に、誰の評価も必要ない。
ただ自分が納得いくように。
そんな思いが伝わってくるよう。
すぐこのように筆圧がしっかりとする訳でもなく、腕のコントロールがすぐにつく訳でもなく。
今までの日常生活を、丁寧にされた積み重ねでもあります。ご自宅では、洗濯物干しやクッキングのお手伝いも好きで行っていたといいます。
ひらがなをたくさん練習することで、筆圧が強くなるものではありません。
好きなものから広げていく。
日常を丁寧に。
はみ出ないように塗るにも、腕や手のコントロール、忍耐強さが必要となります。
そして塗り絵によって、筆圧や運筆だったり色彩感覚も磨かれます。もちろん達成感も。
この色にしたら?えーなんではみ出しちゃったの?
なんていう声がけは、不要です。
はみ出してしまうにはまだ腕、手のコントロールが学びの途中だから。塗りたい!と何度も繰り返しできる環境も大切。はみ出さないようにするには…その動きも獲得していきます。そして、日常生活のなかでも、環境を整えてあげてくださいね。