入園式を終え午前保育から少しずつお弁当や給食をいただいてから降園する時期だと思います。

緊張して、周囲をよく観察して….大好きなママと「行ってきます!。」と分離して、いつもと異なる環境に戸惑ったり。同時にお姉さん、お兄さんになった!というワクワクもあり。様々な感情があった1カ月だったと思います。

ジラソーレでこんなことがありました。

3月までお兄ちゃんと一緒に来ていて、幼稚園も同じ。でも、お兄ちゃんは小学校へ。

幼稚園もジラソーレも大好きなお兄ちゃんがいない。寂しい….そんな想いが涙となり、「ママと一緒にいたい」になったYちゃん。そんなときは「ママと一緒にいたいよね。」「少しゴロゴロしてからお仕事する?絨毯(横になることのできる)を用意しようか?」と声を掛けています。

「絨毯でゴロゴロする」と、しばらく絨毯でゴロゴロとしていました。だんだんと落ち着いてきて、
「Yちゃん、幼稚園でもお兄ちゃんがいなくても頑張ってるんだね。」
「うん。」
「ジラソーレも頑張って来てくれたんだね。」
「うん。」


「給食も全部食べて頑張ったんだ。」

とYちゃんから話してくれました。苦手なものがあっても、頑張って食べたんだなぁと想像できました。
「そうなんだね。頑張って食べたんだね。」と伝えました。

日々、子どもは自分を創るために過ごしているので過度に褒めるということはしません。でも、まだ自分の気持ちを言語化することが難しいお子さんもいます。その際、大人が代弁してあげたり、大人がその子の気持ちを認めてあげたり、その子自身も、今の自分を認めることはとても大切だと感じます。

Yちゃんとそんな話をしていたら、だんだん元気になってきて、「先生、お仕事するね。」といつものYちゃんに戻っていきました。帰るころには元気に。

こうやって寂しい気持ちをコントロールしながら、気持ちを切り替えたり、お兄ちゃんが近くにいなくても「私、大丈夫!」という自信だったり、そんなことも学んでいる子どもたち。

これから暑さも影響し、疲れやすくなったりイライラしたりするかもしれません。そんなときほど大人のどっしりとした構えが大切になりますね。そして、気持ちを共有してあげること。

夏休み前くらいに幼稚園生活も慣れてきて、体力もついてきたところで、今度は長期の夏休み。夏休み明けには、「行きたくない…」と言うかもしれませんが、大丈夫ですよ。また行き始めると幼稚園が楽しいに変わっていきます。


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