幼児クラスにて
「先生は×を付けないの?」と
聞かれたことがあります。
「一生懸命書いたり、
考えているのに、
×は付けないよ。」
「一生懸命書いたのに、
×を付けられたら嫌でしょう。」
「うん。」
子どもたちはひらがなや
計算をしたりしますが、
間違っていた際、×は付けません。
「先生と一緒にやってみようか。」
「一緒に書いてみようか。」
「これとこれは同じかな?。」
という声掛けにしています。
そうか!と、
自己訂正している姿がよく
見られます。
ひらがなを書きたい敏感期の
お子さんに関しては、
筆圧が弱かったり、
まだ自分の意思通りに動かすことが
難しいお子さんもいます。
ぴたっと止めれなかったりします。
指摘せずにまずは
楽しく書くことを優先しています。
「はらい」にも
腕や手首のしなかな動きが必要になります。
ここで、いかに手を使って
日常を過ごしているかが重要になってきます。
ジラソーレでは並行して
自分の意思通りに動かせるよう、
そのお子さんの興味にあわせて
日常生活の練習の分野を
紹介したりします。
もちろんご自宅でもお手伝いなどを
おススメしています。
「こうやって書くのよ。」の前に、
鉛筆を持つ準備が出来ているのか、
今はどの発達段階なのか
観察することが大切なのです。
そうすると、安易に〇×を付けることもなく、
観察することで、今必要な動きが見えてくると
思います。
目の前のお子さんが教えてくれます。
ふと、私が小学校1年生のときのことを
思い出しました。
カタカナの「シ」と「ツ」を
大きな×で赤で直されていました。
丁寧に書いたつもりでしたが、
その時の×が今もなお、思い出されます。
大人は「教えてあげる」
「先生になったつもり」かもしれませんが、
結果よりもその過程を、
手の発達なども観察したうえで
子どもと関わって欲しいな、
と思います。