モンテッソーリ教育では

自己選択→繰り返し活動を行う→集中→達成感・満足感

というサイクルがあります。
大人が「やりなさい」または、威圧的に「させる」雰囲気を持たずに、
自己選択することが大切です。

今日はどこまで終わらすのか、それとも他の活動をしてからやるのか。
それも子どもに任せています。
のちに計画的に物事をすすめていく、ということに繋がっていきます。

ただ1つ大事にしているのは、自己選択した活動に対して
最後までやり遂げるということ。

それは、自分で選択したことに「責任」を持つということです。

年長のYくん。
「機織りをやってみたい。」
はじめは機織りができることに、ただただ嬉しさとすぐにポシェットが
出来上がるのではないか、と思っていた様子でした。
「今日で終わらす!」
はじめての機織りでそう宣言していましたが、このお仕事はすぐにできるもの
でもなく、とても根気が必要なお仕事でもあります。

実際にやってみると、
なかなか終わらない。
思ったより大変。
疲れる。
まだまだ終わらない。


そんな葛藤が幾度も訪れていました。
少しペースが落ちた日もありましたが、自分でペースを考えて、自分でその日の
目標を立てて、コツコツとできるよう大人は援助するだけ。

もうすぐ終わるという見通しが立つと、ラストスパートがかかりました。
様々な葛藤のなかで、最後までやり遂げました。
あとは、三つ編みをするだけです。



途中で諦めることは簡単。
大人が代わってやってあげることも簡単。
でも、大切なことは葛藤をしながらも最後までやり遂げること、
気持ちが折れそうになっても、その気持ちと向き合いやり遂げるということ。
大変だったけれど、最後までやり遂げた達成感は、これから生きていく上での
土台となります。

嫌なことも、
やらなくてはいけないことも
これからたくさんあるでしょう。

でも、僕なら乗り越えられる!
大丈夫!


自分自身を信じることができること、
自信、自己肯定感
それらが大切だと感じます。

大人からすれば結果だけを重視しがち。
「ポシェット作ったのね、すごいね!。」で、終わりかもしれません。
でも、自己選択した活動に、様々な葛藤を乗り越えてここまでやり遂げたこと、
それをしっかりと認めてあげたいですね。

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