インファントクラスでは、1歳半~お子様、
保護者の方と入室しています。
長年、インファントクラスをしていると、
この時期があるからこそ、
幼児期の過ごし方も変わってくると実感しています。
はじめは目にしたものすべてやりたい気持ちが子どもから伝わり、
まだ目の前の活動をやっている最中でも、
次から次へと動いてしまうという、
まさに衝動的な動きが多いものです。
その際、保護者の方が声を掛けるタイミングが
重要になってくるわけですが、
はじめはみなさん(大人が)必死です。
でも、2,3カ月すると変化が出てきます。
自分で選択した活動を机にもって行き、
終わったら元の場所に戻す。
そして、1つの活動を何度も繰り返す姿がみられるようになります。
入室したばかりのころは、保護者の方々は口々に
お片付けできるようになりますか?
落ち着いて活動するようになるのでしょうか。
そんなご質問を多くいただきます。
でも、数カ月すると、
「せんせい、繰り返すようになりましたね。」
「何も声掛けしなくてもお片付けしていますね。」
「声を掛けるタイミングが分かってきました。」
そんな声に変わっていきます。
お子さんが提供を見ることがなかなか難しくても、
少しずつ「待つ」という経験のなかで、
先生のあとに必ず自分もできるという安心感や、
自己コントロールの力もついてきます。
これは、この提供のみならず、様々な場面で
自己コントロールをしようとしている姿が見られてきます。
ここで大切なのは、大人が働きかけ続けることです。
そして、敏感期を把握すること、
発達の段階を知ることです。
教室だけでなく、ご自宅での関わりも保護者の方には
学んでいただきたいので、その橋渡しがジラソーレの
役割だと考えています。
インファントクラスから幼児クラスに移行する際にも、
お子様に合わせながら移行しています。
インファントクラスと幼児クラスでは教具などの環境が
異なりますが、場所を伝えながらも、子どもたちは
とても落ち着いてお仕事をしています。
新しいお仕事を紹介するときには、安心感を持って
待っていてくれたり、次は何を用意するのかという
考えるのも日々の積み重ねです。
そのような日々の丁寧な積み重ねによって、
まずは一人でやってみようとする力、
自信、指示待ちをしないで自分で動くというものに
変わっていきます。
インファントクラスを修了される保護者様の多くが、
大人が一番勉強になると、
仰ってくださいます。
その根底には
子どもを子ども扱いしない、
ひとりの人として接することの大切さ、
本当の意味での尊重することの大切さ、
子どもは偉大な力を持っているということを
日々のクラスで感じていただけたからかと思います。
そして、子どもの内から出ている「やりたい」なのか、
それとも、ただ自分の我を通したいだけの「やりたい」
「したくない」のか、それを見極める観察力も大切です。
来月からインファントクラスから幼児クラスに移行する
お子様がいらっしゃいます。
どんなお仕事をしようかと、レッスンプランを立て始めました。