この1年半の間に、大人だけでなく、子どもの成長にとって
様々なものが奪われた時期でもありました。
日常的にマスクをすることによって、表情や口の動きを真似る機会が
減ってしまったり、外出もできずに自宅にいることによって
運動不足になってしまうという事態が起きました。
大人もそうですが、特に運動の敏感期のお子さん、歩き始めたばかりの
お子さんにとっては大事な大事な時期です。
体幹が弱くなってしまったり、歩き方が前のめりになってしまったり、
躓きやすくまったりと、様々な現象が起きたりしています。
1,2歳児さんだけではありません。
3歳児以降のお子さんにも座る際、体幹が弱くなってしまっています。
インファントクラスで、お母さまとこのコロナ禍で子どもの運動不足に ついてお話をしました。お母さまもその問題を理解されていて、 ゴミ出しに行く、階段を使うなどなるべく歩くということを取り入れ、 お兄ちゃんお姉ちゃんのいる小学校に2キロほどの距離を歩くように なったとのことでした。
その歩くことを始めてから、やはり根気強く物事に取り組んだり、
自分の意思通りに動かせることでイライラも減少、
そして、この歩くということが「できた」という自信に繋がっているのだと
思います。
ここまで大変だったけれど歩けた!
お母さんに抱っこと言わず、ここまで歩けた!
こんなできたこそが積み重なると、大きな大きな自信に変わっていきます。
よくモンテッソーリ教育は知育とは手先を重視しがちですが、
粗大運動、微細運動、とても大切です。
歩くのもそうですが、自分でトイレに行って自分でズボンを脱ぐ、履く、なども
立派な運動です。
日常の積み重ねというのはとても大切です。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」ですね。